オザキクリニック理事長
オザキクリニック理事長
Author:小﨑 有恒
オザキクリニック理事長
あなたの大切な人-----彼、ご主人、お父さん-----最近、おかしくないですか?
実は、多いんです。
そういう相談が……。
もしも、これから話すことに少しでも心当たりがあったなら、あなたの大切な人に、そっと勧めて下さい。
更年期というと、これまでは女性特有のものと思われてきましたが、男性ホルモンの減少などによって、男性にも起こりうるものなのです。
そして、その症状は「疲れがとれない」ということから始まります。
下記にあてはまる項目がありませんか?
<男性更年期 チェック項目>
・体調が優れない、疲労感がある
・体力、持続力がなくなった
・性欲が低下した
・最近、仕事の能力が低下したと感じある
・なかなか眠れない、寝ても疲れがとれない
・ささいなことにイライラしてしまう
・わけもなく物悲しい気分になる
・「日々の楽しみ」が少なくなったと感じる
・夕食後、うたた寝をすることがある
・性機能(勃起力)が弱くなった
・関節痛や筋肉痛がある
男性の更年期障害は、40~50歳代の働き盛りの男性に見られます。
そして、その原因ははっきりとせず、なんとなく調子が悪いというのが特徴です。
「どういうわけか疲れがとれない、だるい」
「仕事に集中できない、会社に行くのがおっくう」
「わけもなく気分が落ち込む」
このような方は更年期を疑ってみてください。
最近でこそ、男性にも更年期があるということが知られてきましたが、女性の更年期に比べると、まだまだといったところでしょう。
学会でも「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」という表現が使われるようになったのは、ごく最近のことです。
男性更年期の症状は、人によってさまざまですが、身体症状、精神症状、性的症状の3つに大別できます。次回から、その各症状と治療方法について少しずつお話ししていきます。